2006.06.28

消費者教育の分科会打合せ

本年11月3日(土)、4日(日)の両日、日本司法書士会連合会主催の「消費者問題対応実務セミナー」が千葉県にて開催される予定です。全国の司法書士が、多重債務者及び悪徳商法被害者等の法的救済活動を推進するために必要な関係業務の実践力の向上を図るための全国研修会です。この1日目の分科会で、「消費者教育」についての研修会も予定されていて、私が所属している委員会の中で、企画班がつくられていて、私もそのメンバーになっています。

昨日は、その研修企画について、企画班のメンバーでネット会議をしました。まだ、企画はたたき台の段階ですが、各地の司法書士会が実施している消費者教育としての法律教室活動の中から、こんな工夫ができるんだあ!というような、元気がでるようなものを紹介したいねぇ・・・と、いろいろアイディアが出ました。また、日司連では、全国の司法書士会に、昨年度実施した法律教室事業についてのアンケートを実施していて、そこで具体的に問題提起があったことについても、何かお答えできるような、そんな分科会にしたいねぇ・・・という話もしています。

ちょうど、大阪では、昨年1年間にわたって、高校の先生方と弁護士、司法書士が法教育の授業づくりの勉強会をやりまして、その共同研究の中から、「法教育型」消費者教育と言えるような司法書士と教師との協働授業実践が3つの学校で実施できました。その先生方とは、弁護士と教師の法教育の協働授業、教師による法教育の試み、とも合わせて、「法教育実践報告&教材集(仮称)」づくりの作業をしているところです。たぶん8月中には完成しますので、私からは、当日、この中のいくつかの授業の報告ができそうです。

ということで、全国の司法書士のみなさん。この実務セミナーの消費者教育Ⅰ、Ⅱの連続分科会は、絶対おすすめ情報満載になると思います。手帳にチェックしていただいて、案内が入りましたら、即、申し込んでくださいね。

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2006.06.05

今年度も法律講座開始です

今日は、大阪司法書士会からの派遣で、大阪市内の高校の1年生約400人を対象に、消費者被害予防啓発のための「高校生法律講座」の講師をしてきました。私の今年度第1回目の出張です。

今回の講座のための被害事例などを調べていて、改めておどろいたデータがあったのですが、国民生活センターのホームページの中で、こどもの消費者トラブルの被害件数のデータが出てました。私たちが、高校生が携帯メールやネット被害にかなりあっているようだ・・・という雰囲気を感じていて、高校の先生方とお話しをする中でも抽象的にたいへんだぁ・・・と思っていたことが、やはり、こうして具体的な件数を示されると、高校生の被害予防・特にオンライン関連の被害防止啓発は重要だと気がひきしまりました。この数字は、今日のレジュメの中で高校生のみなさんにもお伝えしました。

教頭先生のお話では、これから3年間、いろいろな授業や課外活動の中で、消費者被害のことや様々な法律の勉強をするだろうが、1年生のはじめのこの時期に、生の社会の被害事例を知っている専門家に来てもらって他人ごとやないんだぞ・・・ということをちょっとでも感じてもらって、これからの学校生活の中で反復させたいのだ、というようなことを、この学校では考えておられるそうです。なるほど、「高校生法律講座」のそういう利用の仕方もあるんですね。

たまたま、教頭先生は数学の先生だということでしたので、「それなら、ぜひ、マルチ商法とからめて等比数列の話を教えてあげてください。」とお話ししましたら、ご自身がクレジットカードの金利の話などを絡めながら数学の授業で工夫をしておられたことなど、教えていただいて勉強になりました。

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2006.06.03

法教育の可能性

全国青年司法書士協議会の全国研修会が、今年は、9月2日、3日の2日間京都で開催されます。サイドバーでもご紹介してますが、その京都全国研修会のホームページができてます。

5月4日のブログにも書きましたとおり、私が企画に参加していて報告をする予定の「法教育の可能性」分科会(9月2日土曜日)の内容も、分科会情報として掲載されました。みなさんも、ぜひご一読のうえ、せっかくの機会ですから、多数ご参加いただけるとうれしいです。

予定では、司法書士と協働授業をしていただいた現職の高校の先生が、率直なご意見を言いに来てくださるそうです。ホンネの意見交換ができるといいですね。「総合法律支援法・法テラスと法教育」についてしゃべるのは、しゃべりだしたら止まらない私です。

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2006.06.01

教育基本法

昨日は、久しぶりにめちゃめちゃ早く帰宅したので、衆議院インターネット審議中継のビデオライブラリをチェックしました。ちょうど、昨日(5月31日)の衆議院の教育基本法特別委員会で、私の大学時代の恩師(社会科教育学の助教授で、卒論指導教官)である石井郁子議員が約30分の質問をされていました。

石井先生は、・・・現在の教育基本法が定められた際の検討について分厚い議事録?資料が残っていて、当時どのような議論がされた中でこの法律が制定されたのかよく分かる、しかし、今回の法案は、与党の検討会=ここには文科省の方もずっと参加されていたそうですが=がどのような審議をし、賛否両論どのようなものがあって提案されたのか数行の結果を示した資料しかなくわからない、中教審の審議結果とも大きく異なるがなぜ異なることになったのかも説明がない、これでは、国民への説明になっていない・・・という趣旨の質問をし、与党の議事録を政府が出せという立場にないという大臣や官房長官の答弁に対し、・・・同席した文科省の方がどのような説明をしたのかは政府の責任として説明すべきである・・・と追及されていました。

まったく、石井先生のおっしゃるとおりです(すみません。恩師なので、敬語がはずせません)。最近の国会は、この教育基本法案にしても共謀罪新設法案にしても、何でも突然ポンと法案が出てきて、数の力であっというまに法律にしてしまおう・・・という傾向が極めて強くなっているような気がしてなりません。国会議員のみなさんにも、きちんと「法教育」を学んでいただきたいものです。

“われらは、さきに、日本国憲法を確定し、民主的で文化的な国家を建設して、世界の平和と人類の福祉に貢献しようとする決意を示した。この理想の実現は、根本において教育の力にまつべきものである

学生時代、教育基本法前文のこの一節を読んだとき、当時教師をめざしていた私は、身がひきしまる思いがしたものです。将来、私が教える子どもたちが、この理想の実現のために立ち上がっていく、そのような子どもたちを育てられる教師になろう、そのためには、今、しっかり学ばなければ・・・と思ったものです。

この教育基本法の精神は、決して間違っていない。現在の教育現場や社会が抱える問題の多くは、この教育基本法の精神に反する教育が行われているからではないか・・・教育現場にいない私には断定はできませんが、常々そう感じています。本当に現行教育基本法がすべての元凶なのか、そこのところの十分な議論をつくさないうちに、検討経過の十分な説明もなく、思いつきのような手法で、次代を担う子どもたちの教育という大切なものの根本精神を定める法を変えてしまうことは、国家百年の大計を誤ることになると思います。

他にも、当初、「男女共同参画社会への寄与」となっていたところが「男女平等~」に変更された経緯や、「我が国と郷土を愛する」態度を養うことを法律で規定することの誤りについても、追及をされていました。これらも、とても重要な論点です。十分な議論が必要です。

間違っても、強行採決なんてさせてはいけないと思います。
多勢に無勢かもしれないけど、石井先生ガンバレ!・・・(教え子より)

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2006.05.29

「市民と法」特集・・その後

「市民と法」誌の2006年4月号(第38号)に、「法教育と実務家の接点」という特集が組まれ、私のつたない原稿も掲載していただきました ・・・・という記事を覚えていただいてますでしょうか?

みなさん、もう読んでいただけましたか??

今日は、この特集記事の企画でお世話になった「市民と法」誌の編集者の方が、大阪に来られたついでに、私の事務所まで来てくださいました。
「読者アンケートでも、この特集は好評でした」と教えていただき、ほっとしました。

最近、疲労こんぱいのこまきですが、ちょっと元気がでました。

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2006.05.04

法教育の分科会打合せ

みなさん、ゴールデンウィークはいかがお過ごしですか?
私は、このさわやかなお天気の今日は、京都で会議でした!

全国の若手司法書士の団体=全国青年司法書士協議会の全国研修会が、今年は、9月2日、3日の2日間京都で開催されます。“「わざ」と「こころ」~専門家の知識と倫理~”をメインテーマに掲げた京都全国研修会のその1日目(9月2日)に、「法教育の可能性」という分科会が開かれる予定です。その中身をどうするか、何を討論し、どんな成果を持って帰ってもらったらいいのか・・・・といったことについての、同研修会の実行委員会(京都会)のみなさん、分科会の担当者のみなさん(千葉と神奈川、そして私)と、5時間!にわたっての会議だったというわけです。

いろいろな論点が浮かびあがってきましたが、現在の法教育をめぐる動きだとか、実際の授業例だとか、学校の現場の教師の意見だとか、最後は、司法書士がなぜ学校に、教育に関わっていくのかというところも再確認したいだとか・・・みんなで一緒に考えたいおおよその骨子がまとまりました。これから、本番に向けて詰めていかなければならないこともたくさんできました。
みなさん、絶対、おすすめ分科会になりますよ。(*^_^*)

ということで、全青司の仲間のみなさん。京都全国研修会では、他にも参加してみたい分科会があるとは思いますが、ぜひぜひ、法教育の分科会にご参加くださいね。「生」こまきウォッチングの機会でもあります(!?)から、どうぞ、お楽しみに。・・・・ちなみに、青年会員でない司法書士の方も参加できるそうです。お近くの青年会の方に問い合わせてみてくださいね。

・・・・と、濃い~ぃ会議の後は、京都会のみなさんのおすすめのお店で、おいしいお食事をいただいて、京都の「味」だけはたんのうして帰ってきました。

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2006.04.19

法教育勉強会

昨夜は、高校の先生方と司法書士、弁護士有志による法教育の勉強会でした。
昨年の3月から1年間、メインテーマは、「高校生に労働をどう教えるか」として、法教育の授業案づくりを続けてきた勉強会です。この1年の取組みの中から、労働法分野に限ることもなく、様々な学校の様々な授業で、弁護士と教師、司法書士と教師、また、教師独自の法教育の実験が行われました。新年度も、引き続きこの勉強会を続けましょうよということと、せっかく一年間試行錯誤で取り組んだ授業について、まとめとなる資料集をつくりましょうよ、という話が先日まとまり、昨夜は、その第一回の打合せでもありました。

まだ、どのくらいの規模の資料集になるのか分かりませんが、紹介する授業と、紹介の形式を相談して、この次にみんなで下書きをして持ち寄ることになりました。授業のねらいを明確にしようとか、授業の流れ図を作って載せようとか、生徒の感想も載せましょうとか、この授業を法律専門家と一緒にやるとしたらどのように役割分担をするのか、教員だけでやるとしたらどの点に留意すればいいのかという提案もできればしたいですねとか、すぐ使える資料は載せたいねとか、いろいろな意見を取り入れましょうということになってます。

そんなにすぐにはできあがらないでしょうが、面白いものができそうです。・・・というか、私も執筆分担がありますので、がんばって書かないと・・・。教育実習の時以来、何十年ぶりに、指導案のようなものを作ることになりそうです。

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2006.04.12

法テラスのアンケート

4月10日に日本司法支援センター(愛称・法テラス)が設立されました。
法テラスは、「総合法律支援法」という法律に基づいて設立された法人で、10月からは、法テラスのコールセンターに電話をすれば、全国のどこにいても法的トラブルを解決するための情報が得られるようになります。
くわしいことは、法テラスのホームページを見ていただくとして・・・。

その法テラスのホームページで、4月23日まで、市民のみなさまを対象にアンケートをやってます。
関係者は応募できないらしいので・・??司法書士はだめでしょうね??
「情報提供を利用するとしたら、どのようなお問い合わせをしたいと思いますか?」という回答項目がありました。
司法書士としては、「登記」が多く選択されるだろうか、というのは関心がありますね。それから、やっぱり「法教育」の選択肢はないのですが、問い合わせたい内容を自由に記載できる「その他」欄がありますし、法テラスへの意見・要望欄もありますから、「法教育を手伝ってくれる専門家の情報」のことを書いてくれる人がいないかな??と、つい思っちゃいました。(そんな私の思いについては、「市民と法」に寄稿した原稿の中でいっぱい書きましたので、是非ご一読ください。)

現時点で、法テラスはどの程度、市民のみなさまに認知されているのかな? アンケートの総数はどのくらいになるのかな? というのも、そもそもの関心事ですね。さて、どのくらい反応があるのかな??

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2006.03.30

「市民と法」誌で法教育の特集が組まれました(追記あり)

今日は、私は、株式会社民事法研究会の回し者です。(^_^;)

「市民と法」誌の2006年4月号(第38号)に、「法教育と実務家の接点」という特集が組まれ、私のつたない原稿も掲載していただきました。同誌は、司法書士を中心に購読されている雑誌で、年間予約購読制ですので、一般書店では販売されていないと思います。が、全国の司法書士のみなさん、是非、本号を入手して、読んでみてください。私たち司法書士が長年取り組んできた法律教室活動、消費者教育の取組みが、こんなに素晴らしいものであって、さらに広がる可能性があるのだということが、確信できると思います。

ちなみに、目次をご紹介しておきます。敬称略ですが、ごめんなさいです。

Ⅰ 「法教育とは何か」・・筑波大学の江口勇治教授(旧法教育研究会、現法教育推進協議会の委員です)
Ⅱ 消費者教育と法教育─消費者教育実践に関連して・・広島修道大学の柏木信一助教授(何度かこのブログにもコメントをいただいています)
Ⅲ 司法書士の法律教室活動の歩みと今後の課題・・高橋文郎司法書士(旧法教育研究会、現法教育推進協議会の委員で、日司連初等中等教育推進委員会の委員長です)
Ⅳ 当事者主体の紛争解決と「法教育」─日本司法支援センター(法テラス)に関与する法律専門家の責任・・小牧筆
Ⅴ 法教育モデル校での授業を参観して・・原田大輔司法書士
Ⅵ 「できれば前例どおりに粛々と・・・」の世界を打ち破る・・佐藤功教諭(大阪の府立高校の先生です)
Ⅶ 法教育への取組事例
 ⅰ 中学生の裁判ウォッチング・・丸山孝一司法書士
 ⅱ 「考えさせる」授業の取組み・・菊地啓介司法書士
 ⅲ 国語の授業と法教育─国語教師と司法書士のコラボレーション授業・・西脇正博司法書士
 ⅳ 児童養護施設での取組み─全青司での活動を中心として・・伊見真希司法書士

(追記)京都の杉田和哉司法書士のブログ、上記の高橋委員長のブログにも紹介記事を見つけました。

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2006.03.22

法教育についての意見交換

今日は、日本司法書士会連合会の初等中等教育推進委員会(法教育の担当委員会です)の会議で東京に来ています。いつもは日帰りをしているのですが、今日は、日本弁護士連合会の市民のための法教育委員会の委員お二人をお招きして、私たちの委員会と法教育についての意見交換、情報交換をし、そのあと懇親会もしましょうということでしたので、ゆっくり時間をご一緒しようと、宿泊をすることにしました。

弁護士さんが言ってましたけど、法教育をやっている人たちと話していると、すごく意気投合するというか、共通言語でお互いに話し合えるとか、学校へ行くと楽しいねとか・・・私たちも、そうそう、うんうん、みんないい人たちばかりで、学校へ行ったら逆に元気をもらって帰ってきたりしてね・・・と、そんな楽しい話もいっぱいしました。

日弁連での様々な取組みについても、参考になることが多々ありました。日本司法支援センター(法テラス)との関係では、少なくとも、法テラスに「法教育についての情報がほしい」というアクセスが来たときに、弁護士会、司法書士会を紹介できるシステム、そして、紹介された私たちがどんなことができますよという情報をどれだけ整備しているか、「そんなん知らんよ?」という対応がされることがないような、そのような体制をとっておかなければ、ということについても、意見交換をしました。

押したり引いたりつついたりしている場面や対象が違っていても、法教育を推進していこうよというところでは間違いなく一致していて、すごく心強い思いがしました。

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