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2006.03.30

「市民と法」誌で法教育の特集が組まれました(追記あり)

今日は、私は、株式会社民事法研究会の回し者です。(^_^;)

「市民と法」誌の2006年4月号(第38号)に、「法教育と実務家の接点」という特集が組まれ、私のつたない原稿も掲載していただきました。同誌は、司法書士を中心に購読されている雑誌で、年間予約購読制ですので、一般書店では販売されていないと思います。が、全国の司法書士のみなさん、是非、本号を入手して、読んでみてください。私たち司法書士が長年取り組んできた法律教室活動、消費者教育の取組みが、こんなに素晴らしいものであって、さらに広がる可能性があるのだということが、確信できると思います。

ちなみに、目次をご紹介しておきます。敬称略ですが、ごめんなさいです。

Ⅰ 「法教育とは何か」・・筑波大学の江口勇治教授(旧法教育研究会、現法教育推進協議会の委員です)
Ⅱ 消費者教育と法教育─消費者教育実践に関連して・・広島修道大学の柏木信一助教授(何度かこのブログにもコメントをいただいています)
Ⅲ 司法書士の法律教室活動の歩みと今後の課題・・高橋文郎司法書士(旧法教育研究会、現法教育推進協議会の委員で、日司連初等中等教育推進委員会の委員長です)
Ⅳ 当事者主体の紛争解決と「法教育」─日本司法支援センター(法テラス)に関与する法律専門家の責任・・小牧筆
Ⅴ 法教育モデル校での授業を参観して・・原田大輔司法書士
Ⅵ 「できれば前例どおりに粛々と・・・」の世界を打ち破る・・佐藤功教諭(大阪の府立高校の先生です)
Ⅶ 法教育への取組事例
 ⅰ 中学生の裁判ウォッチング・・丸山孝一司法書士
 ⅱ 「考えさせる」授業の取組み・・菊地啓介司法書士
 ⅲ 国語の授業と法教育─国語教師と司法書士のコラボレーション授業・・西脇正博司法書士
 ⅳ 児童養護施設での取組み─全青司での活動を中心として・・伊見真希司法書士

(追記)京都の杉田和哉司法書士のブログ、上記の高橋委員長のブログにも紹介記事を見つけました。

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2006.03.22

法教育についての意見交換

今日は、日本司法書士会連合会の初等中等教育推進委員会(法教育の担当委員会です)の会議で東京に来ています。いつもは日帰りをしているのですが、今日は、日本弁護士連合会の市民のための法教育委員会の委員お二人をお招きして、私たちの委員会と法教育についての意見交換、情報交換をし、そのあと懇親会もしましょうということでしたので、ゆっくり時間をご一緒しようと、宿泊をすることにしました。

弁護士さんが言ってましたけど、法教育をやっている人たちと話していると、すごく意気投合するというか、共通言語でお互いに話し合えるとか、学校へ行くと楽しいねとか・・・私たちも、そうそう、うんうん、みんないい人たちばかりで、学校へ行ったら逆に元気をもらって帰ってきたりしてね・・・と、そんな楽しい話もいっぱいしました。

日弁連での様々な取組みについても、参考になることが多々ありました。日本司法支援センター(法テラス)との関係では、少なくとも、法テラスに「法教育についての情報がほしい」というアクセスが来たときに、弁護士会、司法書士会を紹介できるシステム、そして、紹介された私たちがどんなことができますよという情報をどれだけ整備しているか、「そんなん知らんよ?」という対応がされることがないような、そのような体制をとっておかなければ、ということについても、意見交換をしました。

押したり引いたりつついたりしている場面や対象が違っていても、法教育を推進していこうよというところでは間違いなく一致していて、すごく心強い思いがしました。

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2006.03.15

高齢者虐待防止法の研修会

今日は、社団法人成年後見センター・リーガルサポート大阪支部主催、大阪司法書士会と近畿司法書士会連合会の共催による「高齢者虐待防止法の解説と利用方法」と題する研修会が開催されました。
講師は、高齢者虐待問題に長年取組みをされている大阪弁護士会の池田直樹弁護士でした。

高齢者虐待防止法については、大阪司法書士会人権委員会でも業務関連資料を作成し、会員に配布するなどしてきましたが、さらに深い解説や具体的な活用方法の紹介もあり、勉強になりました。

成年後見業務や、不動産登記手続等の業務において、おそらく、職務上高齢者虐待を発見しやすい立場にいる司法書士にとって、やはり関心があるのは「通報義務」、「通報努力義務」と守秘義務の問題です。

池田先生は、従来から取組みをされてきた高齢者虐待防止の取組みの中で、一歩踏み込める法的な裏付けが欲しい・・・という要請からできた法律であるという制度趣旨を考えるべきとおっしゃいました。つまり、早期発見・早期対応の要請が最優先で、守秘義務免責の規定もされたことから、虐待か否かの見極めができていないから慎重にとか、様子を見てからと判断するのは間違いだと考えるべきだと。特に、生命身体に関わる虐待発見者には「通報義務」があり、その者が通報義務を怠れば、そのことで拡大した被害については、法的責任を問われます、少なくとも私が被害者(の遺族)から依頼を受ければ、通報義務があった者に対しても、責任追及をするだろう、というお話しもありました。

それから、親の代理と称して(本当は無断で)不動産の処分をしようとして司法書士に登記手続の依頼があったときは、どのように対応されますか、みなさん、考えてください・・・ということは、やはり指摘をされていました。司法書士が通常行っている「人・物・意思」の確認を十分に実施していれば、不当処分に加担することはあり得ませんが、そういう依頼をしてくる人物について、関係機関に通報することについても、私たちは、十分に研究していざというときの対処方法を考えておく必要があります。

ということで、法律施行の4月1日までの研修は、これが最初で最後ですが、本当に差し迫ってきたなあ・・と、気がひきしまる研修会でした。全国の司法書士のみなさんも、もう準備はできてますか?

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2006.03.13

セクシュアル・ハラスメントについての参考図書のご紹介

昨日の、高生研近畿ブロックゼミでお目にかかった教員の方から、私がセクシュアル・ハラスメントに関する問題に取り組んでいると聞いたのでとのことで、参考図書の紹介をしてほしいと尋ねられました。
突然だったので、うろ覚えでお答えしたものがありましたので、あらためて、いくつか紹介させていただきます(見ていただいてますか?)。ただし、私個人の関心からの紹介ですので、一般向けでは、もっといい本もあると思います。

まず、職場や教育現場、行政の窓口相談などで、相談や被害解決にあたっている方々向けにとてもわかりやすいQ&A方式のハンドブックがあります。
水谷英夫『セクハラ救済ハンドブック20問20答─法制度を活用して明るい社会に』(信山社、2001年初版)です。950円+税と、お手頃価格ですが、いい本です。
相談にあたる方が、つい、それってセクシュアル・ハラスメントにあたるんですか?と疑問に思いがちなこと=でも、それは本当にセクシュアル・ハラスメントであって、そういう相談対応者の対応が、二次被害を引き起こすことがある・・・ということに、相談対応者が気づくことができる、よくまとまったハンドブックです。(司法書士にも十分役に立ちますよ。)

それから、買ったばかりで、まだ詳しく読んでいませんが、教職員の方々にとても参考になると思われるのが、
子ども性虐待防止市民ネットワーク・大阪編『白書 スクール・セクシュアル・ハラスメント─実態・防止・解決』(明石書店、2001年、1500円+税)です。被害事例や、大阪での取組みなどが、参考になると思われます。
12月に大阪弁護士会の人権シンポジウムで、スクール・セクシュアル・ハラスメントの問題に取り組まれているNPOの方の報告を聞きましたが、被害事例は、本当に深刻です。

そして、やはり、先日来サイドバーでご紹介している、岩波新書の『壊れる男たち』でしょうね。

以上、ご参考になりましたでしょうか?

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2006.03.12

“イチャモン”から“応援団”へ

今日は、全国高校生活指導研究協議会(高生研)・近畿ブロックゼミナールin神戸の第二日目の「全員参加型ワークショップ」に参加してきました。「学校への“イチャモン”から“応援団”へ─今、学校の内と外とをつなぐもの」というテーマで、大阪大学大学院の小野田正利教授と、ラジオDJで小学校のPTA会長をしている「レモンさん」こと山本シュウさんお二人の講演と、参加者全員参加型の討論会です。

小野田先生は、以前に、法教育を研究していた私たち司法書士のために貴重なお時間を割いていただいて、学校と外部講師の役割についての貴重なアドバイスをいただいたご縁がありました。そのときのアドバイスの一部は、現在、大阪司法書士会講師団マニュアルの一部に取り入れさせていただいてます。今回も、外部講師として学校と関わる司法書士の法律教室活動にとって、有意義な情報交換ができる!ということで、大阪の中井明子司法書士と二人で参加させていただきました。大阪、兵庫、京都、滋賀だけでなく、熊本とか遠方から参加の先生がいらっしゃったり、学生さんやPTAのみなさんがいらしてたり、熱気むんむんのところに、テンションの高いお二人の講師・・・。あっという間の4時間。すごいパワーでしたよおぉ・・。(^_^;)

小野田先生は、学校が、保護者や地域からの「無理難題要求=イチャモン」が持ち込まれる場になり、教職員はサンドバック状態、学校は過剰防衛・・・と深刻な状況を示されて、でも、その中でも、問題の根っこが自分たちにあるんだと気づいて学校とつながるチャンスをどうつくるのか、先生を応援したくなる、そんな開かれた学校づくりを学校側も親や地域側も、見つけていけるような取組みを・・・というお話です。

山本シュウさんは、なんでうちの子の小学校はこんなショボイ運動会を平気でやってるねん・・というところから、PTA会長になって、教育は「みんなの問題」だ、こどもたちのために、今の学校、教育をなんとかせなアカンねん、みんなで学校の先生を守ったろ、こどもたちに本気のおとなを見せたろ・・と、PTA活動をしてるお話です。(この話は、小学館から『レモンさんのPTA爆談』という本になってます。すごい面白くて、感動!もんです。)

共通するのは、今のこどもたちを、しっかり育てたいという思い。そのために、教師は親にわかってもらいたいけどイチャモン対応で疲弊している、親は何かできることは?と思いながらつながれない・・・。でも、その中でも、親にできることあるんちゃうん、PTA活動は損なことではなく、いいことがいっぱいあるねんで、というシュウさんのお話は、全国のお父さん、お母さんに是非聞いてほしかったなあ。そして、何より思ったのは、こどもたちを何とかしたいと思っている教師集団、学校と、保護者、地域の人たちが協力しあって学校をなんとかしようとしている姿を見せることが、何よりもこどもたちを育てることになるんだろうな・・ということです。

私たち、司法書士の活動は、こどもさんたちの長い人生の中では、ほんの1~2時間の「法律教室」という形で法教育に関わるだけの、とても小さな活動ですが、この社会の状況の中で、学校の教師のみなさんだけでは伝えきれない現実の社会の様子を少しでも伝えるお手伝いをしようという活動です。こうして、こどもさんたちに、みんなのことを考えているおとながいるんだよ、ということを伝えることも、学校「応援団」になるのでしょうね。
・・・とまあ、この4時間の感動を、ブログの一言でまとめるのは無理です。・・・今日は、舌足らずでごめんなさい。

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2006.03.08

国際女性デー

気がついたら、もう3月8日です!!
例年、3月は、私の仕事はめちゃめちゃ忙しくなる月です。年度末なので決着をつけたい、4月から不動産の評価額が変わるから、・・などなど、いろいろな事情で登記を急がれる方がたくさん来られます。ということで、ぜんぜんブログ更新のヒマがありません。せっかく訪問いただいたみなさん、ずっと止まっていてごめんなさい。病気じゃないですので。(^_^;)
それでも、何とか、12日、16日、23日と理事会開催日には、ネタがありますので更新をしようと思ってます。

ところで、今日は「国際女性デー」です。以前は、「国際婦人デー」と言われてました。20世紀のはじめにアメリカの女性たちが「パンと参政権」を要求したデモをしたことがそのルーツで、国連が世界の女性の統一行動日として、この日を国連デーとして設定し、国連事務総長がメッセージを発信する日ともなっているそうです。
私も、若いころ?何度か、国際婦人デー(の時代)のつどいに参加したことがあります。最近はご無沙汰ですが、今日も、各地でいろいろな取組みがなされることでしょう。
・・・ということを、日付けを見て思い出しました。

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