近畿司法書士会連合会の新人研修
昨日は、近畿司法書士会連合会(近司連)の司法書士修習(新人研修)の4日目で、私は、「市民のための司法とは─法教育の視点・人権の視点」というテーマの講義のうち、法教育についての講師を担当してきました。
この講義は、近司連新人研修の冒頭の、倫理や裁判に関する業務研修の最後の2時間の講義で、前半の総まとめとしての内容でもありました。業務の場面で出会う「当事者」である市民のみなさんとの関係で、司法書士はその立ち位置をどこに置くのか考えてもらうきっかけとしたい、という講義を意図しました。前半は、司法制度改革の議論の中から提案された「法教育」に関わる視点から小牧が、後半は、専門家による相談者への二次被害防止にもかかわる「人権の視点」から奈良県会の西山弓子司法書士が担当しての講義でした。
前半の私の1時間では、「法教育」とは何かを知ってもらうこと、未来の当事者であるこどもたちを育てることに、社会の一員として、法律家としてどう関わるのかということ、そして一つひとつの個別事件の中で、当事者をどうエンパワメントしていくのか考えてほしいことを、がんばって伝えたつもりです。
近司連の各単位会の法教育担当者のみなさんからも協力をもらって、近畿各会の取り組み状況や担当者から新人のみなさんへのひとことメッセージを一覧にした資料も配付し、大阪会の法律講座の講義風景のビデオも少しですが視聴し、講師にもなってくださいという宣伝もしました。
「みなさんも、法教育の魅力にとりつかれちゃってください!」というのが、私のまとめです。
後半の1時間は、西山さんが担当して、ドメスティック・バイオレンス問題と司法書士業務との関連、DV等の人権問題に「気づく」ことの重要性、ジェンダーの視点について、高齢者虐待と地域ネットワーク結成の話、セクシュアル・ハラスメントの問題と職場環境配慮義務、プロボノ活動について、などの講義がされました。
新人のみなさんにとっては、受験時代にはどれも想像もしなかった話ではなかったでしょうか。約240人の受講生の真剣な視線を感じました。
「法教育」についての研修は、今年度の近司連定時総会で私が代議員として質問をさせていただいた「近畿全体としての講師養成研修や、研究の共有化」に関わる問題として、研修部でご検討をいただき、新人研修で研修すべきテーマとして取り上げて頂いたという経緯がありました。西山さんの人権研修も、昨年度から取り入れていただいたものです。いずれも、近畿ブロックでの講義が、全国唯一のものではないでしょうか。大切な研修課題ですから、全国のブロックや中央研修にも取り入れていただけるように、また、あちこち働きかけていきたいと思ってます。
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